「歯が痛くなってから歯科医院に行く」、「悪くなったら治療する」という考え方が、結局自分の歯を失う事になってしまいます。
残念ながら治療したとしても、いったん悪くしてしまった歯は、寿命が短くなるのが現実です。
それも小さな詰め物をした歯より、大きなむし歯や神経を取る位の治療をした歯の方がより短くなります。
そして数年後に歯を失う事になります。むし歯を削って詰め物をした、歯石をとった、というのはすでに起こってしまった結果に対する単なる「あとしまつ」であって、治ったのではないのです。
一生涯、むし歯にも歯周病にもかからず神様から与えられた自分の歯で過ごすことは努力すれば必ず出来ます。
8020を達成するためには、「幼少からの永続的な予防」の他は有り得ません。
スウェーデンとの明らかな違いは、歯科医院は決して「痛くなってから行くところ」ではなく「健康な歯を維持するために定期的に行くところ」であること。
「治療が終われば通院は終わり」から「治療が終わった時から、歯科医院とのお付き合いが始まる」、「治療」から「予防」という意識に変えることが、一生自分の歯で食べる第一歩といえるでしょう。
我々歯科医師は、出来れば歯を削りたくありません。抜きたくありません。
一人でも多くの人が、いや日本人全員が、むし歯に、また歯周病にかかることなく、義歯を使用することもなく、一生涯自分の歯で食事が出来る事を目標に日々診療しております。